挨拶

就任のご挨拶

第28代会長  高崎商科大学 吉岡秀輝

去る5月25、26日の両日、第59回全国大会が松山大学を主催校として開催されました。全国大会は、実行委員長である上羽博人先生が1年前から準備を始められ、お蔭をもちまして成功裏に終えることができました。改めてお礼申し上げます。

この全国大会ではまた理事選挙も行われ、東部7名、西部6名の新理事と東西各1名の監事が選出されました。新たな理事会のもと会長選挙の結果、私が会長に推挙されわけですが、大役を仰せつかり、身の引き締まる思いでいます。先代会長(第27代)の篠原敏彦先生、先々代会長(第26代)の藤澤武史先生の敷いてこられた路線を継承しながら、自分らしさを多少とも出せればよいと思っております。

さて、折しも今(2019年6月28、29日)、大阪南港の国際見本市会場において20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)が開催されています。マスコミ報道によりますと、「米中貿易戦争」の激化を配慮して、首脳宣言では「保護主義と闘う」という文言は使わず、「自由で公正、無差別な貿易体制を推進する」に置き換えられたといいます。そして、この理念を体現するために、「機能不全」に陥っているWTOの改革の緊急性が提唱されることになりました。ほかにも喫緊の問題として地球温暖化、気候変動への取り組みといった環境保全も議題に取り上げられました。環境問題は、従来、生態学的なアプローチが主流でしたが、当学会においても、貿易や国際投資を通じた環境保全への取り組みも重要な研究課題となります。この分野の研究者、特に若手研究者が今後、さらに増えていくことを期待しています。

貿易学会は、来年度、第60回記念全国大会を開催します。この年は、ご承知のとおり、東京オリンピック・パラリンピックイヤーでもあり、人も物流も混雑が予想されています。そんななかでの東京開催は、誰しも二の足を踏むところでありますが、早稲田大学の田口尚志先生が快く主催校を引き受けてくださいました。目下、会場の確保、日程調整などでご苦労をおかけしております。

ところで、1990年の第30回記念大会も早稲田大学で開催されました。この大会には私も参加していて、初代会長である上坂酉三先生を記念しての開催だと側聞しています。上坂先生は、言わずと知れた、戦前・戦後期における貿易商務論の第一人者であり、長年にわたり早稲田大学で教鞭を執られました。そのようなゆかりの深い早稲田大学で来年、記念大会を開催できることは、この上ない喜びであり、成功に向けて会員の皆様方のご協力をぜひともお願い申し上げる次第であります。

2019年6月