学会賞

2025年度日本貿易学会賞選考委員会は、花木正孝会員『FinTech時代の貿易代金決済電子化ー失敗事例からの教訓と示唆』文眞堂,2024年12月刊に学会賞を贈り蛍雪の功を顕彰する事となりました。

受賞理由は以下の通りです。

著者の研究は一貫して貿易代金決済の電子化による実務の円滑化を中心にしたものである。したがって、論旨や表現は大変明解である。
また、新しい研究分野であるため、創造性が豊かで今後の研究課題も明確にしている。著書の内容は著者の金融分野での経験や関係者からの情報聴取等に裏付けされており、大変興味深いものである。
「貿易代金決済電子化」に関しその歴史的経緯から、効用や失敗事由等が、数多くの事例や、提言から多角的、網羅的に解説されており、貴重な実務的・実践的価値が提示されているだけではなく、その学術的価値も評価できる。
審査委員会では、当学会員の著書として、学会賞に相応しい評価ができるものと考える。