ご挨拶

ご挨拶

第30代会長  岐阜聖徳学園大学 河野公洋

去る2024年5月24-26日、第63回全国大会が関西学院大学を主催校として盛会の内に開催されました。関西学院大学での開催は1980年以来となりましたが、盛会の内に大過なく消日出来ました。関係各位に深謝申し上げます。全国大会では新たな選挙制度の下、理事選挙も行われ、11名の新理事と2名の監事が選出されました。今回の選挙では理事の半数以上の6名が、監事も1名が初当選となり、世代の交替を少しずつ行っている状況です。

26日午後には新理事会が開催され、互選により、不肖ながら会長に再選されました。全国大会では一昨年のエクスカーションの開催、昨年のJETRO本部での開催、専門部会の導入など新たな取り組みを模索している途上にて、会則に則りもう2年間お勤めさせて頂きます。

さて、大戦後のベビーブーマーが世界中で、ビジネス分野だけではなく学究からも引退が相次ぎ、様々な学会の少人数化が進んでいます。これは日本だけでの問題ではなく世界の先進国で起こっている現象です。当学会も最盛期の4割減まで会員数を減らしています。少子化の影響は若い研究者の絶対数を減らしていますし、多数所属していた団塊世代が引退している訳です。

されど貿易や国際ビジネス、国際通商分野の日々の変化は変わることなく対峙しなければならない諸問題は留まることがありません。人口減時代の商取引、DX化の波、経済安全保障の確保など我々学究の者は人数が減ろうとも課題は減ることがありません。貿易・国際ビジネス・国際商取引・金融・ロジスティクス等様々な分野を研究の題材とする本学会としては、研究成果報告の場を深化と拡大という相反する双方を考えなければなりません。

研究報告の機会は、全国大会・地方部会・専門部会と増えましたが、21、22年度と8本ずつ公刊された研究論文(Research Paper)は23年度2本の公刊と激減しました。皆様の研究成果は全国大会・部会での研究報告と研究論文の公刊で一対です。奮って投稿頂けますよう、環境・条件の整備を行ってまいります。

会員諸氏のご協力と、ご厚情を仰ぎつつ、一樹百穫、次の世代への橋渡し役をもしたいと思います。さらに、ご関心をお持ちの学究の仲間の新たな参加をお待ちしております。2026年5月迄、ご交誼の程、宜しくお願い申し上げます。

2024年5月

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