第65回全国大会のお知らせ

 長かった酷暑の2025年も秋の装いとなりました。下記日程にて第65回全国大会を岐阜聖徳学園大学岐阜キャンパスにて開催する事が決まりました。また、同時に統一論題として本学会としては初めて企業寄りの視点から離れて下記の通り『私たちの暮らしと貿易』と決定致しました。 

 岐阜は山のイメージがありますが、濃尾平野の北限にキャンパスがあります。東海道線で名古屋駅から20分で岐阜駅、バスにて13分でキャンパス最寄りのバス停です。東西からお運びのみなさまにも交通至便は良い環境にあります。

 今大会から学部学生(準会員)のプレゼンコンペを併催するなど新たな試みも行います。エクストラミニマムサイズのキャンパスで、土日のバスの本数も1/5に減便されています。学食も休業です。会員のみなさまにはご不便もお掛けいたしますが、会長として2期4年勤めさせて頂きました小生の任期も今回で交替となります。これまでの皆さまのご厚誼へのお礼の意味も込めて、長田理事と共にみなさまのご参加の準備をさせて頂きます。天候によっては丁度、鵜飼の季節となり、古の伝統も観光できます。長良川の鵜匠は唯一宮内庁式部職の方が行う伝統の猟です。この機会に是非、研究報告、ご参加をご検討くださりお運び頂けますようご案内申し上げます。

日時:2026年5月22日(金)理事会

      23日(土)第1日 自由論題・統一論題・会員総会(理事選挙)

      24日(日)第2日 自由論題・全国学生研究発表大会(詳細は後日)

於:岐阜聖徳(しょうとく)学園大学岐阜キャンパス 〒500-8288 岐阜市中鶉1丁目38

統一論題・自由論題 報告申込締切 2026年1月末日 

所定の用紙で事務局宛にお申し込みください。

(事前査読によって貴意に添いかねる場合もあります。)

参加申込 プログラム送付時に23日、24日のお弁当事前申込も含めてご連絡致します。


統一論題『私たちの暮らしと貿易』

趣 意 書

第65回全国大会実行委員長 長田 元
日本貿易学会 会長 河野公洋

 1961年からこれまで64年に渡り、本学会では統一論題を設定して会員諸氏と共に貿易や国際ビジネス、国際経済理論、関税問題などの政策など様々なトレンドや動向、傾向、趨勢を議論してきた。去る64回大会時には米国関税政策に関する意見交換会を開催した。その折、本学会の議論が、企業やビジネスのトレンド、効率化などに限定されており、企業よりの視点が多いとの指摘を受けた。生活者に寄り添った統一論題が無かった事を改めて実感した。
 昨年のアパレルの輸入依存度が98.6%(繊研新聞25.6.20)、食糧自給率が38%(カロリーベース、農水省)、住宅建材は安価な輸入品に頼る様になった。国内での生産やサービスは2,302,587人 (労省省)にまで増えた外国人省働者に頼るわが国である。金融もいつのまにか保険など外資系企業のサービスが多くなった。
 他方、農林水産物や食品の輸出額が初めて1.5兆円を超えた(2025.2.4農水省)。日本のアニメーションの海外での売上も増加傾向にある。こうした貿易を消費者の視点からみると、日本の衣食住は海外からの輸入品に支えられる一方、海外に住む人々も日本の食べ物やコンテンツを享受しているといえる。貿易は私たち全ての生活に密接に関わっており、日常生活や社会生活を向上させる役割を担っているのである。
 今回の第65回大会では統一論題を 『私たちの暮らしと貿易』とし、衣食住を中心に貿易依存度が高い私たちの暮らしにおける様々な問題点を掘り下げてみたい。
会員諸氏に私たちが対峙する様々な研究対象と生活者について改めて提案し、考える機会を統一論題としたい。

2025年11月29日

アクセス他 → 2025年11月29日の東西合同部会のページをご高覧下さい。(部会開催後、改めてご案内致します。)